理事長挨拶

がんばれニッポン
~電子産業の復活を目指して~

梶田理事長

皆様のおかげをもちまして、私たち「特定非営利活動法人サーキットネットワーク(C-NET)」は、2023年に設立20周年を迎えることができました。長い間、私たちの活動を支えてくださった多くの皆様に、改めて心より感謝申し上げます。

振り返ってみると、私たちが電子産業に携わってきた時代、日本の電子産業には大変な勢いがありました。

世界のいたるところで日本製のテレビやラジオ、オーディオ、ビデオ、コンピュータなどが使われ、「MADE IN JAPAN」が高品質の代名詞となった時代がありました。電子機器メーカーも部品メーカーも忙しく、日本の技術力とものづくりの力を誰もが信じていました。

私自身も、「この強さはこれからも続いていくのだろう」と思っていた一人です。

しかし、世界は私たちが考えていた以上の速さで変わっていきました。

1990年代頃から中国をはじめとするアジアで電子機器の生産が急速に拡大しました。当初、日本では「海外は安い製品をつくるところ、日本は高品質な製品をつくるところ」という意識が強かったように思います。

ところが気が付いてみると、多くの電子機器の生産拠点が日本から海外へ移っていました。

なぜ、こうなってしまったのでしょうか。

長く電子産業に関わってきた者として、寂しさを感じることがあります。同時に、私たち自身にも反省すべきところがあったのではないかと思っています。

しかし、私は日本の電子産業について決して悲観していません。日本には今でも世界に誇ることのできる技術がたくさんあります。優れた原材料や機能性材料があります。世界トップクラスの電子部品があります。そして、それらをつくるための製造装置、加工技術、計測技術、生産技術があります。

なかには一般の方にはほとんど名前を知られていなくても、「この会社がなければ世界の電子産業が困る」といえるほど重要な技術を持った企業もあります。

私は、こうした企業や技術者こそ、日本の大切な財産だと思っています。完成した電子機器だけを見れば、日本の存在感は以前より小さくなったように見えるかもしれません。しかし、その中に使われている材料、部品、製造技術まで目を向ければ、日本のものづくりの力は今もしっかりと生きています。

だったら、もう一度やってみようではありませんか。

日本には材料があります。部品があります。製造技術があります。そして何より、ものづくりを支えてきた人たちがいます。

これらの力をもう一度つなぎ、新しい時代の電子産業をつくっていく。

そのために、私たちC-NETも微力ながらお役に立ちたいと思っています。企業と企業、人と人、そして技術と技術をつなぐこと。それが「サーキットネットワーク」という名前に込められた私たちの役割でもあります。

会員の皆様はもちろん、このホームページをご覧になった皆様にも、ぜひ一緒に日本の電子産業の未来を考えていただければ嬉しく思います。

がんばれニッポン。もう一度、日本のものづくりを元気に。

そして次の世代へ、日本の技術をつないでいきましょう。

これからもC-NETをよろしくお願いいたします。

2026年8月

特定非営利活動法人
サーキットネットワーク
理事長
梶田 栄

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